経営者の成長を阻む5つの要因

今野誠一のblog


組織ラジオ#207で話された「経営者の成長を阻む5つの要因」について、記事にしてみました。自分たちで話しながら、こうして記事として整理しながら、自分でも思い当たるところがあり戒めが必要だと感じています。皆さんからのご意見をお待ちしております。

全能感

自分が何でもできると思い込んでいる。
知らないことを知らないと言えずに、誰かが何かを教えてくれても知ったかぶりをしてしまい、学ぼうとしない。
今後も成長していくためには、何よりも「謙虚さ」が重要。
全能感は、謙虚さを損ない成長機会も損なうことにつながる

フィードバックを受け入れない姿勢

経営者のポジションに長くいると、誰もが自分に反論しない環境が出来上がることがある。
意を決して物申した社員の言葉を素直に受け入れることができない。

フィードバックや異なる意見に耳を貸さないことで、ますます自己満足や過信に陥るという悪循環となり、成長機会を失う。

マイクロマネジメント


戦略より戦術にこだわりを持ってしまい、全体への意識が希薄になる。
現場の仕事に自信を持っているほど、この傾向は顕著になる。
経営者は、本来、会社全体の戦略設計者であるべきで、レンガ職人になってはいけない。
オペレーションの細部に過度に関与することで、組織全体の成長を妨げることにつながっていることに気が付かなくてはならない。

変化への抵抗感


特に、新しい考え方やテクノロジーに対してオープンになれない例が顕著である。

経営者が過去の成功体験に固執し、新しい環境やテクノロジーへの適応を拒むと、企業全体が変化に取り残されてしまうことになる。
企業全体の文化を、変化に対応する柔軟性のないものにしていく危険性が高い。

身内とだけ付き合うようになる

長く社長をやっていると、自ら意識しないと、新しい人と会う機会が減り、次第に億劫になってくる。

前から知っている親しい人とばかり付き合うようになってしまう。

極端な場合は、社員とばかり食事をし、外交にエネルギーを割かなくなってしまう例もある。
経営者が高い視点で外部からの新しい視点やインスピレーションを得ないと、企業のイノベーションや変革に遅れが生じる可能性が高くなる。

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