
「組織ラジオ」の第217回で『この仲間となら成し遂げられる=集団的効力感を高める方法』について、語り合いました。組織ラジオではアドリブなので5つの要素が出されましたが、その後ゆっくり考えて9つにまとめてみました。ご参考にしていただければ幸いです。
〈集団的効力感を上げる9つのポイント〉
1.仲間との信頼関係があって「こいつらとならできるかもしれない」と思えること
集団的効力感の基盤です。信頼関係がないと協働が成立せず、組織として目標を追求する意欲も生まれません。適切なチームビルディングや日々のオープンなコミュニケーションが必要です。
2.チームメンバー一人ひとりの強みが理解されていて、役割分担が適切になされていること
重要です。適切な役割分担がされることで、メンバーは自分の価値を実感しやすくなり、チームとしての効率性も向上します。特にリーダーの洞察力と調整力が求められます。
3.強いリーダーがいて、チームに安心感があること
強いリーダーの存在は、ビジョン提示、方向性の維持、困難への対応においてチームに信頼感と一体感を与えるため不可欠です。ただし「強い」とは独裁的ではなく、柔軟で支持を得られるリーダーであるべきです。
4.チームとしての「強み」が明確に認識されていること
集団的効力感を高めるための重要な要素です。自分たちの得意分野や成功体験を共有することで、困難に対するポジティブな見方を持ちやすくなります。
5.共有された目標と目的意識
チーム全員が「何のためにやるのか」「これが達成されたらどうなるのか」を共有すること。明確なゴールとその意義を共有することで、メンバーの協働意識が高まります。
6.小さな成功体験の積み重ね
チームとして達成できる現実的な目標を設定し、その成功を共有することで、次の大きな挑戦への自信を育てます。成功体験は「できる」という感覚を強化します。
7.オープンなフィードバック文化
チーム内で建設的なフィードバックを交換し合う文化を醸成します。これにより、課題を改善し続けるチームとしての意識が強まり、結果的に効力感が向上します。
8.心理的安全性の確保
メンバーが自由に意見を述べたり、新しいアイデアを試したりできる環境が大切です。ミスを恐れずに挑戦できる文化は、チーム全体の意欲と能力を引き上げます。
9.外部からの認知と評価の活用
チームの成果を社内外で認知し、称賛される機会を増やします。外部からの評価が、チーム全体の士気を高め、集団的効力感を向上させます。